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久光製薬KBCオーガスタ 2000
昨年大会は、米山剛と野上貴夫のデッドヒート
昨年大会。最終日は、米山剛と野上貴夫が最終ホールまで接戦を演じた。
勝負のゆくえは最後までわからなかった。米山は16、17番と再三のチャンスを逃し、野上と1打差首位で迎えた18番パー5では、ラフからラフを渡り歩いてピンまで2メートルのパーパットを残していた。
野上が先に、ピンまで5メートルのバーディパットにトライした。これを沈めれば、勝ちか少なくともプレーオフに持ちこめる…。
だが、ボールはカップのわずか右横を通過。野上は結局パーに終わった。
そして米山。慎重にラインを読んで打ったパーパットは、カップに沈んだ。
5月の三菱自動車に続くツアー2勝目。その瞬間、米山は、下から上へ力強いガッツポーズを繰りだしてこの日の激闘を締めくくった。
■ 米山剛のはなし
「9番ホールを除いてはかなり納得のいくゴルフができたと思うし、気持ちを強く持つことができました。
自分に合格点をあげられると思います。三菱自動車(トーナメント)のときもそうでしたが、気楽に、あまり緊張せずに回れました。むしろ、ジャンボさんとまわった初日、2日目のほうが緊張していたと思う。
(初優勝から3ヶ月もたたないうちに2勝目をあげて)ちょっと怖い気がします。今までになく調子がいいもんで…。
1勝をあげるまでは、初優勝にこだわって、自分にプレッシャーをかけてカラ回りしていたというのがあるんですが、今はまったくそういうのはありません。
とにかく1打1打一生懸命やって、それが結果になればいいという感じ。大それたことは何も考えてないんです。
ただ、ぼくはこれまでいろいろな経験をしてきているし、負け続けてきたことが役立っていることもある。
野上君も日本でいずれ勝てる選手だと思いますが、苦労して優勝してもらいたいな、と思っています」