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日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2000

佐藤信人 VS 杉本周作 の勝負

「お互いに、ナイスとか言っちゃった」

 現在、賞金ランクトップの佐藤信人は、杉本周作に3アンド2で勝ったものの、「この試合、絶対に僕にむいてない」と言いながら、朝から痛んだという胃をさする。
 1対1でひとホールごとにシロクロはっきりつけるマッチ戦。
 「ストローク戦なら、おんなじ組の人と、結局は競い合ってることにはなるんだけど、仲間意識という雰囲気もあり、いいプレーしたらお互いに誉めあったりもできるじゃないですか。
マッチプレーはそういうわけにもいかない。なんだか、まだどうやって戦ったらいいかわからなくて…」
 初戦の相手は、ツアーの中でも特に温厚な性格の杉本周作で、「もっとも、今日は僕ら、2人で『ナイス』とか言い合ってましたけど…」というから、その対戦は、とても“現在賞金王”のマッチ戦とは思えない、ほほえましい光景でもあったようだ。

 初戦突破の勝因は、今、ショットの調子が悪いこともあり「パットにつきます」と佐藤。
 杉本もパット巧者で、先週の大会でもパットを入れまくって単独2位につけたそうだが、この日は、佐藤がそれを上回った。

 「マッチプレーは相手との一発勝負。負けても『2位、3位でいい』と思えるストローク戦の優勝争いよりドキドキします。
 でも、とにかく今日勝てたから、今季10回目のトップ10入り。これだけでも満足です。いつもマッチプレーは最初、その試合形式に慣れなくて緊張するんだけど、後半戦にしたがいだんだんゲームに集中して、面白くなってくる。明日から、頑張りたい」

 2回戦、“現在賞金王”の対戦相手は桧垣繁正―。

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