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サントリーオープン 2000

大会みどころと今年のコースセッティング

鈴木規夫JGTOエグゼクティブディレクター。

 「28回大会を迎えるサントリーオープン。昨年度チャンピオンのニック・プライスが再び、ここ総武CCに帰ってきてくれました。
 水曜日のプロアマトーナメントで18ホールをラウンドしたプライスは、
「昨年より、グリーンの仕上りもいいし、今日は雨が降ったこともあるけど、1ホール1ホールが昨年以上に長く感じた。今年の優勝スコアは、昨年より悪くなるんじゃないか」
と話していたようです。

 今年の総武CCは夏雨が少なかったため、ラフは例年より若干、短いのですが、フェアウェーの状態は良好ですし、グリーン面もスティンプメーター(速さ)10フィートを記録し、これから最終日に向け、ますますスピードを増していくはずです。
 また、今年は昨年よりグリーン面を大きく設定しました。
 昨年までグリーン面の内側に80センチのカラーを取っておりましたのを、今年は、同幅のカラーを外側に設けたのです。
 グリーンを広く取ったことで、よりグリーンの端に寄せてカップを切るなど、大胆なピンセッティングが可能になりました。
 しかも、グリーンカラーのすぐ外側はヘビーラフという設定になっていますので、今年の総武CCは、例年以上に確実にグリーンを捕らえられる、正確なアイアンショットが求められはずです。
 プライスの言うとおり、昨年より難易度があがる可能性は充分にあります。
 プライスのことですから、もちろん今年も連覇を狙ってくるでしょう。ですが、果して昨年のようなスーパーショットが披露できるでしょうか。注目したいと思います。
 今年もプライスを中心に、白熱した戦いが繰り広げられそうです。
 夏の名残を残す総武CCで選手たちの息詰まる熱戦をお楽しみください」

★ 鈴木規夫プロフィール
 1970年代から80年代にかけて、ショットの歯切れの良さと、勝負強さを武器に、ツアー界で大暴れ。76年には予選会から全英オープンに勝ちあがり、本戦ではなんと初日トップに立って世界中に『スズキ』の名を売った。
 79年、80年には太平洋クラブマスターズで連続優勝。80年には、賞金ランク2位にも入った。大分県別府市在住。かつては“九州の若鷹”と呼ばれ、恐れられた。
 現在は、JGTOエグゼクティブディレクターとして奮闘中の49歳。

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