Tournament article
全日空オープン 2000
ディフェンディングチャンピオンの細川和彦
ディフェンディングチャンピオンの細川は、今年から米ツアーの準シード選手として本格参戦中だ。
だが今はまだ、毎週、飛行機で何時間もかけての各会場への移動や、環境の違いに慣れるのに必死で、6月のケンパーオープンでの2位タイ以降、思うような成績が残せていない。
だが、「今は経験、徐々に慣れるしかない。苦労して、いずれは上に行ければいい」と、マイペースを決めこむ細川。
今週は、日曜日にその米ツアーからいったん帰国し、8試合ぶりの日本ツアーだ。
ツアー5勝目を決めた思い出の大会だけに、開催前日には「ここで何かつかんで、良いきっかけを作りたい」と話していたが、雨の難コンディションもあり、思うようにスコアが作れなかった。
「なんだか、今日はワケのわからないうちに終わってしまった感じで…。ショットとか、“単品”は納得できるんだけど、それがスコアに結びつかない感じ」
時差ボケも、まだ去らない。
「昨日は10時に寝て、4時に起きちゃった。なんだか今は体だけが寝ているような感じだし、暑い日みたいに、頭がボーっとしてるよ」とけだるそうだ。
しかし、すぐに表情を引き締め、
「アメリカでも予選とおってないから、今回くらいは絶対に通りたい。それから、だよね」
世界への道はまだまだ遠いが、1歩、1歩、確実に進もうとする姿勢は崩さなかった。