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東海クラシック 2000

大会みどころ

鈴木規夫JGTOエグゼクティブディレクター。

 今年31回を迎える、伝統の大会がいよいよ開幕します。
 この夏、中部地方は年間雨量の3分の1の雨が降るという、記録的な水害に見舞われ大きな被害を受けました。
 不幸にあわれた方々には、この場を借りまして、心からお見舞い申し上げたいと思います。

 あの水害にもかかわらず中部の名門、ここ三好カントリー倶楽部は、コーススタッフの方々のご尽力のおかげで、さしたる被害もなく、大会当日を迎えることができました。
 グリーン、フェアウェー、ラフ共に、トーナメントに申し分ないセッティングで、いざ、選手たちを迎え撃ちます。

 三好の名物ホールは16番、190ヤードのパー3ホール。
 距離もあり、しかもグリーンは幅約14ヤードと落しどころが非常に狭い。さらにグリーン左にはガケが待ちうけここに落とすと、『ナイスボギー』がいいところ。また、このガケを逃げて、右バンカーに入れると、グリーン幅が狭いため、奥へ打ちこむ危険性もあり、パーセーブが難しくなります。過去、ここで多くの名勝負が生まれたことでも有名な難関ホールです。
 大会もクライマックスに近づいたとき、選手たちがこのホールをどのように攻略するのか、興味をそそられるところです。

 ツアーも終盤にさしかかり、賞金ランクの上位者は賞金王を、まだ、シード圏内にも食いこんでいない者は、シード入りを…。選手それぞれが、達成すべき目標設定をさだめ、それに向かって最後のひと踏ん張りをかけるときです。
 秋本番、もっとも過ごしやすく、食欲も深まるこの季節。先週1週間の休養を経て、万全の態勢でここ、三好に挑む、選手たちの熱戦を、どうぞ、心ゆくまでお楽しみ下さい。

★ 鈴木規夫プロフィール
 1970年代から80年代にかけて、ショットの歯切れの良さと、勝負強さを武器に、ツアー界で大暴れ。76年には予選会から全英オープンに勝ちあがり、本戦ではなんと初日トップに立って世界中に『スズキ』の名を売った。
 79年、80年には太平洋クラブマスターズで連続優勝。80年には、賞金ランク2位にも入った。大分県別府市在住。かつては“九州の若鷹”と呼ばれ、恐れられた。
 現在は、JGTOエグゼクティブディレクターとして奮闘中の49歳。

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