Tournament article
ブリヂストンオープン 2000
「ゴルフはカップに入れてなんぼそう考え直したら、スコアが出た」
原田の欠点は、飛距離を出そうという意識が働くと、「トップがオーバー目になってダウンスイングで手がクロスして、クラブがかぶって入ってくること」だそうだ。
「この欠点は、ゴルフを始めたときからの“お友達”なんです」と原田。
今季24戦中10戦で予選落ちしている主な原因は、「今年に限ってなぜかこの欠点が気になって仕方なくなり、プレー中もボールを打つことより、スイングに集中していた」から。
「ラウンド中、1回でもこのクセが出ると、気持ち悪くて仕方なくなった。『このスイングじゃだめだ』『もっと良いスイングに直したい』…。ラウンド中もそればっかり気になって、どんどん深みにはまっていったんです。
でもね、ゴルフはカップに入れてナンボ。スコアにしてナンボでしょう。コースに出たらスイングを気にする前に、スコアを気にせんといけません。
ツアーも終わりに近づいて、このままではヤバイという段階になって、そう考え方を直したら、なんか、…ね」
前半の11番(インスタート)からバーディラッシュ。
14番パー4は、左のガードバンカーからチップインバーディを奪うなど、5バーディ、ノーボギー。
折り返しの1番で、「そんな気はなかったけど、やっぱりスイングに不安があったし、ちょっと力が入ってしまったかな」と、ティショットを左林に打ちこんでダボとしたが、「打ってしまって、かえって気持ちが楽になった」と、2番で3メートルのバーディパットを沈めて再び盛り返した。
「3番、4番では3メートルのパーパットが立て続けに入ったし、スイング同様、パットもコーライ芝の目を気にしすぎて、『あのへんで切れそうや』とか思うと、かえっていらないパンチが入ったりする。だから、ラインとか考えずに、決めたほうへ打つだけ。そうしたら、今週はよく入ってくれましたね」
現在、賞金ランク74位。原田がシード権死守に燃える。