ラスト3ホールで3連続バーディを奪って、
伊沢利光は計画どおりの11アンダーフィニッシュ

　伊沢利光が、スコアボードを駆け上がっていく。
前半は1番で右から3メートルを沈めると、あとのチャンスはすべて2メートル以内。これをしっかり沈めて折り返し、上がり3ホールでは3連続バーディを奪って通算11アンダー。計画どおりの単独首位フィニッシュだ。

　「見てのとおり、他のみなさんも軒並みアンダーパー。今日7アンダー出した人が明日も同じだけ出すと、14まで行かれちゃうわけでしょう。今日はこのくらい行っとかないとキツイと思いましてね。僕としては優勝スコアは18アンダーと予定していましたし、まあ、今日のところは目標をクリア、ということですね」

　伊沢は、10月のはじめの東海クラシックのころから「ショートアイアンひっかかる」との悩みがあった。
　しかし、「ショートアイアンだけ打ち方を変えるのは難しいから」と今週から、「短い（クラブ）のから長いのまで、できればすべて同じ打ち方がしたい。ターフが薄く取れて、球が上がって、曲がりの少ないショットがしたい」と、スウィング改造に着手。
　前日初日のホールアウト後は「普段の倍以上」という200球ものボールを打って調整に励み、「最終日にはこの結果を出して、自信を持って打ちたい」と、ニュースウィングで今季3勝目をにらんでいる。

• 伊澤 利光