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住友VISA太平洋マスターズ 2000
「勝っちゃったから、まあいいか…」
安定した好スコアでの勝利にも伊沢利光は淡々
大会2日目には宮本勝昌がコースレコードタイの64をマーク。
前日3日目には、アマチュアの宮里優作君が、63でまわってコースレコードを更新。
連日の大騒ぎをよそに、安定した好スコアで着実に勝利に向かっていたのが伊沢だった。
初日68。
2日目69。
3日目66。
大会4日のうち3日間で60台をマークしたのは、今回4位に終わった鈴木亨と、優勝した伊沢だけだった。
それだけ自分のショットに自信を持っていたことが、このスコアからも伺えるだろう。
今大会のコースについて、開幕前から「これまでの最高位が49位。…苦手なんです」と繰り返していた伊沢。4位につけた初日は、「今年は、どうにか49位を上回ることができるかな」と、いたずらっぽく笑ったものだった。
それが一挙に優勝を挙げて、「なんで苦手だったのかな。…でも、勝っちゃったからまあ、いいですよね。僕、あまり難しいこと考えないたちなんで…」とニッコリ。
世界の強豪が集まる秋のビッグイベント、インターナショナルツアー第1戦を征したというのに伊沢は淡々としたもので、「ん〜…でも、あまりいつもの試合と変わらない。勝てたら僕、なんでもいいですから」と、またニッコリ。ほのぼのとしたその表情にこそ、底知れぬ強さが秘められているのだろう。