Tournament article

ゴルフ日本シリーズJTカップ 2000

「今は100点に近いくらい良いですね」

宮瀬博文が、1打差の2位。
好調のショットで逆転Vに挑む

 この日、最も長いパーパットが、1番の4メートル。続く2番では、ティショットをグリーン奥にオーバーさせたが、これも1.5メートルに寄せてパーセーブ。
 「この最初の流れがよかった。チャンスも全部、取れましたしね」
 通算6アンダー、首位と1打差の2位でホールアウトした宮瀬は、キッパリと言った。
 「今は100点に近いくらい、ショットがいいんですよ」

 今季2勝で、現在賞金ランクは6位。好調なこの1年、ショットで常に気をつけてきたポイントは、「開幕したときから、たったひとつだけ」という。

 「そのポイントが何かは秘密(笑)。というか、自分の中で大事にしていることなんで、今ここでは言えないんですけど、悪いときって、ポイントをひとつに決められないんですよ。ラウンド中に『あれもこれも』と出てくる。でも、それが今年はシンプルに考えられているから、調子が良い証拠なんでしょうね」

 ショットの好調さもあいまって、今夏から、ラウンド後の打ちこみをいっさい止めた。
 これまでは、ホールアウト後、100〜200球近くを全力で打っていた。「それだから、翌日まで疲れが取れない」と気付き、かわりに、トーナメントに帯同しているフィットネスジムの『イギア』で、体のケアに重点を置いた。
 「おかげで毎年ならこの時期、疲れて体が思うように動かないのに、今年は全然平気なんですよ」

 心技体と充実しきった様子の宮瀬。目下の目標は、「賞金ランク5位以内。そして、獲得賞金1億円突破」。夢実現にむけ、逆転Vを狙っていく。

関連記事