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マンシングウェアオープンKSBカップ 2000
「優勝争いの楽しさを実感できた1日でした」佐藤信人
残り70ヤードのドロップエリアから打ちなおしの第4打は、「ちょっと薄気味悪いライだった」(佐藤)こともあり、ショートしてグリーンに届かず。このホール、ボギーであがり、佐藤の2週連続Vは消え去った。
それでも、ホールアウト後、「あの2打目はミスショットではなかった。打った瞬間、狙ったところより、5ヤード右に出たけど、以外と風が左から吹いていて流された。 4打目は、『ドロップエリアからでも2打でいける、パーもありえる』と思ってやっていた。最後まで切れずにやれた。その結果だからしょうがないです」と、サバサバと語った佐藤。
一時は片山に3打差あけられたが、「後半で頑張れば、必ずもうひとやま来る。いい勝負ができるはず」と諦めず、最後は1打差まで詰め寄って、大会を盛り上げた。
勝負がついたあと片山に「楽しかったです」と握手を求められ、佐藤も「俺も楽しかったよ」と答えたという。
「緊迫した試合展開の中で頑張れたことがとても嬉しい。優勝争いの楽しさを実感できた1日でした。ショットの精度はあまりよくなかったけれど、もつれた状態で頑張れたことは、今後のために、非常に勉強になりましたね」と、笑顔を見せた。
2位賞金1200万円を獲得。これで、全英オープン日本予選ランク賞金は3400万円となった(現ランク1位)。セントアンドリュースへの切符をほぼ手中にして、「ほんとうに嬉しい。意識しないでおこうと思ってもこれからは、全英のことをどうしても意識してしまうと思う。こうなったらもう、毎週、全英のためにと思って頑張っていこうと思います」と、声を弾ませていた。