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JGTO TPC イーヤマカップ 2000

「僕の人生にはめったにないことだよ」

6番で6つ目のバーディを奪ってゴキゲンで歩いてくる真板(左)
 アウトスタートの7番パー3で、4メートルのバーディパットを沈めたあと、真板潔は近くにいたカメラマンに近づいていき、おもむろにスコアカードを開いて見せた。
 2番ホールから並ぶ6つの○印と、1番ホールから並ぶパット数1。
 「打てば入るという感じ。僕の人生には、めったにないことだよ。どうなっちゃってるんだろう」とニヤリ。
 直後のティショットは右ラフに打ちこみ、ピンまで12メートルに3オン。これを2パットパーに収めてバーディは途絶えたが、1パットは8番ホールまで続き、結局、6連続を含む7バーディ2ボギーの67。通算9アンダーで3位タイに浮上した。
 ここ3年間は、パッティングの不調で賞金ランクも低迷(トップページの部門別データ・平均パット数の項目参照)。特に、98、99年は賞金ランク60位台をうろうろし、最終戦の沖縄オープンまでハラハラとした気持ちで過ごさなければならなかった。悩みに悩んで、この3年間は1年間で数十本以上もパターを変えた。
 それが今季は「急に入り出して」、まだ2本しか変えていない。
 いまは日本プロゴルフ選手権から使っているオデッセイ社のホワイトホット、マレット型のこれ1本に定着しつつある。
 「今日も、午前中はあんなに入ったのに、後半はまったく入らなくなって…急に入り出すかわりに、急に入らなくもなる―。パットってそんなものなんですよね」
 そんな真板が参考にしているのは杉原輝雄のパッティングスタイルだ。
 「なんというか…うまく言えないんですけど、カップとボールの間の動きとか、ボールの見方とか、そういうのがとても参考になる」。決勝ラウンド残り2日。もう少しで手が届くところまで来た真板潔の初優勝は、パットのでき次第か―。

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