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宇部興産オープン 2001

「ゴルフが、僕の人生だから」(今大会11年ぶりに出場の青木功)

 今週、2ラウンド半目になるプロアマ戦を終えると、練習場に直行。クラブの感触を確かめながら球を打つ青木に、次々とツアープレーヤーたちが、“ゴキゲン”を伺いにやってくる。
 その一人一人に、ちょっぴり乱暴でも、愛情のこもった言葉で返し、そのたびに、にぎやかな笑い声が起きる。
 「挨拶に行ってふざけてたら、ボールで頭叩かれましたよお(笑)」(ディフェンディングチャンピオン・深堀圭一郎)
 11年ぶりの出場となる今大会、今週、青木が話題独占だ。

 デビューから36年目の今年7月、通算出場1000試合目を迎えた。
 1年に、30試合出たとしたとしても最低30数年はかかり、ラウンド数にすると、すべて決勝進出したと仮定して、4000日に及ぶ長い道のり。だがそんな偉業も、「そんなの、ただの通過点。知らないうちに行ってたってだけでさ。・・・まあ、ゴルフは息が長いって部分で、俺にうってつけなスポーツだったってだけでね」と、一笑に付す。

 「60近いのに、まったくシボんでないんだもの」と、中嶋常幸も舌を巻くように、59歳という年齢を、まったく感じさせない引き締まった肉体。「そりゃあね、1試合でも多く試合に出るために、健康管理には気を遣っているさ。60になってもやっていたいしね」と平然とした顔だ。
 「『あいつよくやるよな』って笑ってる人もいるかもしれない。けど、ゴルフが僕の人生だしね。最後まで、怪我なくやれたらいいと、思ってるんだ」

 1973年、第2回大会のチャンピオンでもある。
 「あのころから、日本のゴルフも変わったよ。でも、そんな中でどう対抗していけるか楽しみだね」と青木。「1週間、話題に昇れるくらいに頑張ろう」と高らかに宣言した眼光は、鋭かった。

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