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宇部興産オープン 2001

「今は4日間、良いゴルフをしなければ勝つことは不可能だ」(米国出身のトッド・ハミルトン、ツアータイ記録の7連続バーディで首位)

 今年の日本ツアー出場は、来週の試合で最後。「帰国したら、家族と過ごす感謝祭や友人との約束、大好きなホッケー観戦・・・楽しいことばかり考えていたら、今日はすっかりリラックスムード(笑)」いつも行う歩測や風向き、ピン位置のチェックはそっちのけ。ボールを打つ以外はキャディとの楽しいおしゃべりにふけり、気が付くと、前半18番から奪った7連続バーディは、日本ツアータイ記録。
 決めれば8つめとなる7番パー4、再び1.5メートルのバーディチャンスを迎えたが、さすがに意識したのか。これを決め損ねたが、ホールアウト後に“記録”のことを知ったハミルトンは目を丸くして、「それならなおさら、入れておきたかったね!」と、悔しがった。

 92年、アジアンツアー総合優勝の資格で日本ツアーに本格参戦。その後7勝をあげた実力者も、3年間、勝ち星に見放されている。
 その原因に、「日本ツアーのレベルアップ」を挙げた。
 「当初は、予選2日でよいプレーをして、決勝はそこそこのゴルフをしておけば僕でも勝てが、今はそうはいかない。伊沢さんを筆頭に、みんな勝つ気で頑張って、実際に夢をかなえ、その実力は、世界でも認められつつある。今は、4日間とも良いゴルフを続けなければ、勝つことは不可能だ」
 若手選手たちが切磋琢磨している様子に、「僕も大いに刺激を受けている」と話すハミルトン。「今週、僕も最後まで良いプレーで頑張って、家族のV土産にしたい」と、心躍らせている。

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