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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001

▼ 大会みどころ&コースセッティング今大会のみどころ&セッティング』

遠藤誠・競技運営ディレクターが解説

 「いよいよ、全英オープン日本予選の最終戦「〜全英への道〜ミズノオープン」を迎えます。この大会で、対象7試合賞金ランク上位4人(まだ資格をもたない選手)と、本大会最上位者合計5人が決まり、晴れて全英への切符を手に入れるわけです。
  先週までのランキングでは、上位4人は、すでに権利を持っている伊沢利光を除いて、手嶋、チャンド、ウィルソン、小達ら。
 それでもお互いの金額差は、約600万円以内と競り合いの状態ですから、すべては、今週の頑張り次第ということになります。
 もちろん、この“最終戦”で優勝してしまえば、無条件で出場権を得られるわけですから、そういう意味では、会場にいる選手すべてにチャンスがあるわけです。
 なんといってもまず、今週の一番のみどころは、何が何でも全英切符を手に入れようと、がむしゃらに戦う選手たちの戦いぶり、まず、ここに注目していただきたいと思います。

  コースの特徴は、もうお馴染みとなりましたが、瀬戸内海にほどちかいリンクスコース。フェアウェーの周囲は、深いラフ…というより、スコットランドのリンクスコースに生育する『ヒース』とも言えそうな、自然に生えた丈高い草に覆われ、荒涼とした雰囲気を醸しています。
 毎年、このラフに奮闘する選手たちの姿は、今大会のみどころのひとつでもありましたが、今年は、少し、このラフのセッティングに変化を持たせました。
 コースを、『フェアウェー』『ラフ』『セミラフ』『ヘビーラフ』の4区域に分けて、例年よりも、『ラフ』の区域の幅を外側に広げて、『ヘビーラフ』の区域をより、コースの外側へと配置しました。
 これによって選手たちが、よりアグレッシブにピンを狙っていけるような設定にし、また、お客さまの見た目にも美しいコース作りを目指しました。

 さて、ゲームのキーポイントとなるホールをいくつか挙げるとすれば、アウトの9番、インの14番、そして、ラストの18番。
 9番は、右池がらみのティショットで、左に逃げれば、広々と横たわるバンカー。
 両サイドに、息が抜けないハザードが待ち受けます。

 14番は、232ヤードと長いパー3。
 ここ瀬戸内海GCは、方向の一定しない強風が名物ですから、この14番でアゲンストが吹けば、距離の出ない選手がドライバーを握っても、グリーンに届かない可能性も。日によっては、良くてパー、ボギーさえも取れない選手も出てくるかもしれません。
 そして、最終18番は、右サイドの池が鬼門。
 刻み倒して逃げるのも手ですが、大ギャラリーが待ち受ける最終日の最終ホールでは、逆にそれにも、勇気が必要となりますね。
 優勝争いをしている選手にとっては、18番は、まさに最後の関門。
 1打、2打差くらいでは安心できず、どんでん返しもありあえう、ドラマチックなホールなのです」

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