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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001

再び乗り込むロイヤル・リザム&セントアンズ

全英オープンの出場選手だけに手渡される選手章をガブリっ!「みなさんを寝不足にさせるくらいに頑張ってきます!」と田中
「あの地で自分の成長ぶりを確かめることと、もうひとつ・・・」全英オープン、田中秀道の野望

 新世紀を迎える、第130回目の全英オープンの会場は、ロイヤル・リザム&セントアンズ。
 田中が、今年なんとしても、全英切符を手に入れたかった理由のひとつはそこにある。
 田中が初めて、全英オープンに挑戦した96年大会も、会場が同じ、ロイヤルリザムだったのだ。
 「あれから5年。自分がどれだけ成長したか・・・。確かめるには、あの地以外にはない、と思ったんですね」

 1日に、四季があるといわれるスコットランド。
 「良いショットをしても、つながらない場合がある、まさに自然との戦い。厳しい自然に負けない、メンタル面での強さも問われる。僕の中では全英オープンは、“世界ガマン大会”」
 96年大会のロイヤルリザムは、猛暑におそわれ、フェアウェーもグリーンも、カチカチに乾いた。
 「3番アイアンが、固いフェアウェーを転がり続けて、300ヤードも行った記憶がある。フェアウェー残り100ヤードから、グリーンに乗らない。途中から、首が痛くなった」。

 そんな厳しい状況も承知の上で、今回、田中の全英での目標は、もちろん、「初日2位につけながら33位に終わった」あのときの雪辱戦だ。

 だが、ゴルフ以外にもうひとつ、田中には、苦い経験がある。
 ロンドンのヒースロー空港で、「こんな小さいヤツが全英に出られるわけがない」と、足止めを食ったのだ。
 「疑われて、なかなか中に入れてくれなくて・・・。だから今回は、空港のイミグレーションで止められないことも目標に入れ、頑張ってきたいと思います!!(笑)」。

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