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ダイドードリンコ静岡オープン 2001
▼ 第2ラウンド、トピックス1「いつもと、違う自分を求めたんだ」
細川和彦が、新世紀の幕開けに、例年になく手応えを感じている。
「今年は、30歳になり、世紀も変わって、イメージチェンジ。違う自分を求めたんだ」
クラブ契約が変わった昨年は、クラブ、特にシャフトとボールのマッチングに試行錯誤を続けるばかりで、思うような成績が残せなかった。
はまりこんだ迷路に、突破口を見つけるべく、このオフ取組んだのが「遊びながら鍛えるトレーニング」だ。
自分よりひとまわり以上年下の研修生や、高校球児あがりの大学生ら4人と、バスケットや卓球、縄跳び競争などのゲームに興じ、「負けたら、自宅まわりを5週するとかの、別ゲームを作ったんです」
一見、和気あいあいと楽しげなこの光景。しかし、「これがすごくハードで…。遊んででも苦しいんだよ。ホント、若い人にはかなわないって思ったくらい(笑)僕ひとり、ついてけなかったんだから!」
目に見える成果もあった。体が、ひとまわり大きくなった。
特に、腕回りや腰回りに筋肉がつき、「自分ではわからないけど、服のサイズだって、LLがきつくなったくらい」と明かす。
また、体の変化に伴い、スウィングで、力がうまくボールに伝えられるようになったという。
「昨シーズンが終わって、青木さんとも話したんですけど、昨年までは、スウィングで、イメージしている目線と、実際の飛球線が違ってたって。目線より、高いところに球が飛んでいたんだよね。それを意識してトレーニングすることで、球を押さえられるようになったっていうのかな。それを実感してる。これまでと違ったオフの過ごし方が、効いたね」
この日は、5番で残り240ヤードの第2打をピン右上15ヤードに運び、これをパターで沈めてイーグルを奪うなど67でまわって通算6アンダー、5位タイ。好調さを、取り戻しつつある。
「今は、“単品”はいいけど、“定食”になるとまだまだ、って感じだけれど、ゴルフに完璧なない。今日みたく、うまく噛み合ったときに、チャンスを作って、1日1日、積み重なっていけば…。明日からはまたふりだし。とにかく上(位)について行って…早く結果を出して、自信をつけたいな」と話した。