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ダイドードリンコ静岡オープン 2001
▼ 最終日トピックス「ゴルフってそんなもの」
首位と9打差からのスタートだったフランキー・ミノザが、強風の中、2番からの3連続を含む68のベストスコアでホールアウトしたのは、13時10分。この時点では、首位と3打差あった。
アテストを済ませ、ハウスに上がってきたミノザは、「この風のことだから、…プレーオフもありうるね。これからレストランでゆっくりゴハンでも食べながら、試合の行方をテレビ観戦するよ」と言って、ニヤリと笑ってみせたものだった。
この1時間30分後、ミノザは、悠然とプレーオフホールの18番にあらわれた。
先に、溝口がピン手前6メートルのバーディパットをはずしてパーに終わったとき、誰もがミノザの勝利を信じて疑わなかった。
だが、わずか60センチのパーパットをはずし、まさかのボギー。
ミノザの長かった1日は、あっけなく終わった。
◆ ミノザの談話;
「プレーオフのファーストパットは、強く打ちすぎてしまったね。ウィングパットになるかもしれないと思ったら、力が入ってしまった。次のパーパットは、真っ直ぐと思って打ったら、フックしたんだ。…でも、ゴルフってそんなもんでしょう。良いときもあれば悪いときもある。勝つときもあれば、負けるときもある。今日は溝口さんが勝ってよかったと思うよ。彼は今週、ずっと上位にいたわけだしね。
僕は、スタート時に9打差もあったから、まさかプレーオフまで行けるとは思ってなかったんだ。
でも、昨日の時点で、今日は風が吹くだろうって思っていたし、風が吹けば、自分にもチャンスがあると思っていたから。風がなければ、9打差を縮めるのは大変だからね。
今日は朝から凄い風だったけど、僕はスタートから落ちついていた。ラッキーもあったし、スコアをうまい具合に伸ばせた。風のない日は、僕は高い球を打つけど、今日は低く攻めていったんだ。
それにしても、溝口さんが18番でまさかダボを打つとは思ってなかったからね。準備を、何もしていなかったんだ。テレビを見ながら、万一の場合のために時間をつぶして最終組を待ってはいたんだけれどね。
とにかく、今日はプレーオフに残れただけでもラッキー。このコースは、昨年2年連続で予選落ちだったから、ここまで来られて、嬉しいね」