Tournament article

日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2001

芹澤信雄

 第1回戦前日、芹澤信雄は、「明日は、僕、桃太郎になるよ」と笑った。
 第1回戦の相手の谷口徹は、昨年、一昨年と2年連続で2位。
 しかも、今年1月のWGCアクセンチュアマッチプレーでは、アーニー・エルスを破って堂々の3位に入っている。出場選手32人中、ダントツの優勝候補との対戦に、
 「だって、向こうは“マッチの鬼”でしょ。鬼なら、退治しなくちゃ(笑)」と、芹澤ならではの軽妙なジョークで、意気込みを表現した。

 今年は、同じニドムコースの中でも、イコロコースに会場が変わり、グリーンに傾斜のあるコースでの対戦に、芹澤の正確なショットと、パッティングがモノを言いそう。
 派手なプレーの谷口とは対照的だが、芹澤も、96年大会のチャンピオンで、昨年も3位。
 「谷口君は、今年はクールに行くっていってるの? ・・・だ〜めだよ。いつもどおり、ガッツポーズをしてくれなくちゃ。彼が熱くなっているときに、僕は静かに行くつもりなんだから」
 正反対の“マッチの鬼”が、1回戦で激突する。

関連記事