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Phlip Morris K.K Championship 2001

「いつか伝説になる人との一騎打ち。光栄ですね」(佐藤信人)「普通にいけば、明日は20アンダーの争いになるでしょう」(伊沢利光)

 大会3日目。伊沢が、4番パー5からの4連続バーディで、首位スタートの佐藤に追いつくと、ゲームは一騎打ちの様相に。
 常に「ピンの根元を狙う」という伊沢。7番で、2.5メートルにピタリとつけてバーディを奪えば、今度は佐藤が9番で、14メートルものバーディパットをねじ込む。
 「佐藤君とは、初日からずっと一緒に回っているけど、ティショット、セカンド、アプローチ、パット、すべていい。彼が首位に立っているのは、当然の結果でしょう」(伊沢)
 「伊沢さんは、オールラウンドプレーヤー。それにくらべて僕のゴルフは地味なので、ドライバーでフェアウェー幅に飛ばし、そこそこ乗っけて、良いパットを入れて、最後まで諦めない。もう、それしかないですね」(佐藤)
 互いに誉めあいながらも、プレーでは、一歩も引かない展開だ。

 通算16アンダー、トップタイで迎える最終日、最終組。
 「普通にいけば、20アンダー以上の争いになるでしょうね」と戦局を読む伊沢は、これで勝てば、師匠の尾崎将司につぐ歴代2人目の2億円プレーヤー。
 対する佐藤は、今季初Vとなるが、「伊沢さんに負けても当然のことだから・・・。それより、将来、必ず伝説となる人との一騎打ち。光栄ですね」と、ノンプレッシャーぶりを、伺わせている。

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