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三井住友VISA太平洋マスターズ 2001
▼ 2日目、トピックス 「本当は僕、19アンダーなんだよ!」
試行錯誤の末、ようやく、トンネルを抜けつつある。
99年の日本シリーズ以来、優勝から遠ざかっている細川和彦が11アンダー、3位タイに浮上してきた。
「あと1個か2個、欲しかったけど・・・それでも、昨日も今日もノーボギー。それが何より嬉しいね」
この2年間、クラブとのマッチングに悩み、日替わりでシャフト交換して試合に臨んだ時期もある。
また、道具の進化で軒並み伸びてゆく飛距離。どんなに飛ばしても、物足りない。
ジャンボ尾崎には、「おまえのスィングなら、もっと飛ぶはずだ」とも言われ、悩みに悩んだ。
「もっと飛ばしたくて、スィングのタイミングが早くなっていたと思う」とうとう、先週は2週連続の予選落ちを喫した。
金曜日は、自宅に帰ってテレビで試合の模様を観戦。
「上位で戦っているひとは、みんな、スコアを気にせず、自分のゴルフをしている」「うまくコースを攻められている」ひるがえって、今の自分を考えたとき、いくつかの相違点を見つけた。
気分を入れ替え臨んだ今週、たまたま試打したアイアンの感触が気に入り、すぐにバッグの中身を入れ変えた。
その直後、水曜日のプロアマトーナメントで、8アンダーをマーク。
「これはもう、急に気分良くなっちゃうよね。プロアマ戦から数えると、今日ですでに19アンダーも出していることになるんだからさ!(笑)」と得意げに笑った細川。
「ゴルフが良いときは、ティグラウンドに立つと、コースマネージメントが、自然と沸いてくるんだ。スィングもタイミングよく振れているから、飛距離も出るし・・・すべていいほうに、転がっていく」
いつもの明るさが、戻ってきた。