Tournament article
JCBクラシック仙台 2002
< 上位選手のトピックス&コメント > 「風の中、良くやった」
悔やまれるのは、2つの18番ホールだ。
まずは、鈴木に2打差をつけ、首位で迎えた本戦の18番。
ティショットを「風の読み違い」で、右林のブッシュに打ち込みボギーとし、18番でバーディを奪った鈴木に、追いつかれた。
プレーオフ2ホール目の第1打は、「ミスショット」で、またもや、右の林。
今度は、ラテラルウォーターハザードに転がり込んで、1ペナルティでドロップ。痛恨のボギーだ。
対して2ホールとも、フェアウェーど真ん中につけていた鈴木に、勝利を譲り渡した。
鈴木は、中嶋が、日ごろから、何かと気にかけている選手のひとりだ。
この週は、宿泊先からコースまで、中嶋運転の車で、鈴木と一緒に通勤した。
決着がついた18番グリーンでは、
「運転手までさせておいて、勝ちやがったな!(笑)」
悔しさを、ジョークで隠して、祝福の握手。
「この強い、風の中、よくアンダーパーで頑張った」と、勝者を称えた。
★ プレーオフ2ホール目にボギーで破れた中嶋のはなし「やっぱりね、勝つときは勝つ、勝てるときは勝てない…。勝負なんて、そんなものだよ。
短いパットをいくつか外したし、体調の万全とはいえなかったし。
本戦の18番のボギーは、ティショットで、風の読み間違い。
プレーオフの2ホール目のティショットは、あれは、ミスショット。残念だったけどね、最後の最後に追いついて、プレーオフに持ち込んだ亨のプレーは、本当にナイスプレーだったよ。
亨も伸び悩んでいたみたいだったし、もっと活躍してもらわないといけない。今日はスタート前に、絶対に優勝して全英に行くんだぞ、って言ってたんだよ。
いつか必ずマスターズに行くっていうオレとの約束もまだ果たしていないのに、おまえは、全英にも行けないのか、ってね。
しかし、この風の中、しかも、首位からのスタートで、優勝争いの重圧の中、アンダーパーでまわってきたのは、たいしたものだった。
亨にも、神様が、ご褒美をくれたんじゃない?
オレは先週、7年ぶりの優勝を果たせたから、もういいよね。
亨にとっては、勝った次の試合が課題。
優勝がフロックだったと言われないためにも、勝った翌週にしっかりと活躍することが、どんな選手にとっても、大事なことだと思うからね」