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〜全英への道〜 ミズノオープン 2002
「急ピッチで修正します」
久々、ツアーに登場の伊沢のショットが、炸裂している。
4月のマスターズで「焦って理想を求めすぎた」。クラブを総チェンジしたことでスイングを崩し、その後遺症はいまだ、完全回復とはいかないが、232ヤードと距離の長い14番パー3では、3アイアンからくりだしたフェードボールを左からの風に乗せ、ピン右2メートルにピタリ。
「あれは、良い球でした」と本人も納得のショットには、同じ組の中嶋、横田も舌を巻く。
「以前より、さらに1、2番手くらい高い球で攻めている。いま、あれほどの高い球で落とせるのは、いーさん(伊沢の愛称)しか、いないね。今日は、さらに高いレベルにトライしているのを感じた」(中嶋)
「普通、人のショットを見て『すげえ』とか言うけれど、伊沢さんの場合は、無言。思わず黙ってしまって、声もでないくらい。凄みが、さらにバージョンアップしたみたい」(横田)
アイアンショットには、「もう言うことはない」と、自らも太鼓判を押すほど、完成度は高いが、残る課題はドライバーとスプーンだ。
「かなりよくはなっているけど、今日ぐらいのショットでは、優勝争いには、まだまだいけない」と伊沢。
「できるだけ早く勝ちたいから、残り3日、急ピッチで修正しますよ」
今週、いよいよ伊沢が台風の目となるか。