Tournament article
サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2002
今野康晴、崇乃子夫人の厳しいノルマに発奮
それは、お小遣いのアンダーパー制度。
1アンダーにつき1万円を渡すかわりに、今季は、予選落ちの回数を、3回までにとどめること。
3回を越えた時点で、それまでのお小遣いは、全額没収されるというものだ。
「すでに、今年2回落ちているから、あと1回しか、猶予がなかった。だから彼、けっこう焦ってたんじゃないかなあ!!」と明るく笑い飛ばした崇乃子さん。
それもこれも、昨年、年収が5300万円ダウンした今野家を支えるための、苦肉の策。経費の節約とともに、夫の、発奮材料にもつながった。
この日の最終日も、崇乃子さんは、抜かりなかった。
早朝、コースに駆けつけて、予選ラウンドの菅原トレーナーにかわり、18ホールついて、今野に冷えた氷を手渡す役をした。
炎天下のラウンドで熱中症を予防するためだ。
今野は、ときおりその氷で、後頭部を冷やしながらV争いを戦いぬいた。
この復活Vは、まさに内助の功。
「本当に、心配かけましたから…」
優勝インタビューで、妻の苦労をねぎらう今野に、スタンドからは、暖かい拍手が沸き起こった。