Tournament article
サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2002
「もう5℃くらい、上がってくれてもいい」
暑いのは、まったく苦にならない。
「サウナなんか、40分入ってても、平気だよ」
気温が上がれば上がるほど、体が動く。飛距離が伸びる。
「今日も、1クラブ以上は、飛んでいたよ。なんでかなあ(笑顔)」
ツアー通算7勝中6勝が真夏の大会で、夏男の異名を取る細川が、2日連続のノーボギー。通算9アンダーで3位タイにつけ、
「ようやく、僕の季節がやってきたみたいだね!」過去にも優勝経験がある新潟で、いよいよ、本領発揮だ。
昨年10月、かいよう性の腸炎を患い、17日間の入院生活を強いられた。体重は、78キロから10キロ減。退院後もしつこい風邪に悩まされたり、体調はすっきりせず、いまも薬は手放せない。
「でも、焦りはなかった」と細川はいう。
「病気で、野菜中心の生活に変えて、体調管理にも、よりいっそう注意を払うようになったし、じっくりと、自分のスイングを取り戻すことに、専念してきたから…」
そして訪れた復活のきざしは、やはり、得意の夏だった。
「暑いのは、任せてもらいたい」と細川。
この日の気温34.9℃にも、「あと、5℃くらい、あがってくれてもいい」
暑くなればなるほど燃え上がる。細川こそ、今週の本命か。