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サントリーオープン 2002
「こうなったら今季賞金ランク3位入りを目指して」
上がりの9番パー4で、右から7メートルのパットを決めて6アンダー首位タイ。
「今日はパットの感じがすごく良くて。3、4メートルの距離がよく入ってくれた」と、傾斜があり、複雑な転がりをする総武のグリーンもこの日の今野には、気にならなかった。
2年ぶりに勝った7月のNST新潟オープンから使い始めた、マレット型パターとの好相性が、いまも続いている。
これまで、「わりと意味もなく道具を変えるタイプだった」が、構えたときに安定感のあるこのパターなら、短い距離のパッティングにも不安がなくなり、「球足の強いストロークが、できるようになった」。
すっかり気に入って、当分は、浮気しないでおこうと決めている。
今季、今野のかかげた目標のひとつが、米ツアーの最終予選会の受験。
先週までの賞金ランキング、上位10位内の希望者3人には、その権利が与えられることになっていたのだが、今週、いざフタをあけてみたら、ランク1位の佐藤信人と、同3位の久保谷健一、4位のディーン・ウィルソンが手を挙げたため、5位の今野は、メンバーから弾かれた。
かなりガッカリはしているが、「いつまでも引きずってもしょうがない」。
気持ちの切り替えは素早く、「こうなったらツアー後半、今季の賞金ランク3位内に入れるくらいの活躍を」と、新たな目標を設定して挑んだ、この日初日の首位発進だった。