Tournament article
全日空オープン 2002
「とにかく、乗り遅れないように」
前日はショットが散らばり、「輪厚って、こんなに狭いコースだったけ…?」
思うようにフェアウェーが捉えられず、何度も林に打ち込み苦労したが、たった1日できっちりと調整してくるさまは、ツアープレーヤー顔負けだ。
この日のフェアウェーキープ率は、堂々の100%。
「今日はコースが非常に広く見えましたね」と笑うアマチュアの宮里勇作君(東北福祉大4年)が、通算7アンダー5位タイの、V戦線に浮上してきた。
ドライバーとスプーンに貼った5グラムの鉛の、効果てきめん。
「今日は、ヘッドの重みを感じながら振れました。鉛のおかげで、腰と上半身のタイミングがうまく合い、ヘッドが下りてくるのを待ってから、体のターンできていましたね」
上位にビッグネームがひしめく決勝ラウンド。
「最終日、(ジャンボさんと)同じ組に、だなんて10年早いって叱られます」と、笑顔で答えつつ、「とにかく伸ばさないと取り残される。乗り遅れないようについていきたい」と、話していた。
写真=優作君(=写真左)は、ご存知、ツアープレーヤーで活躍中の宮里聖志(同右)の弟。ホールアウト後は、仲良く、パッティンググリーンで、球を転がす。