Tournament article
全日空オープン 2002
< 大会みどころ >
「今年、全日空オープンは、30回目の節目の年を迎えられました。
主催者、関係者のみなさまには、長きにわたり、大会開催に尽力くださっておられますこと、また、ファンのみなさまには、毎年、たくさんのご声援をいただいておりますこと。
この場をお借りしまして心より、感謝申し上げたいと思います。
ありがとうございます。
さて、ファンのみなさなには、もうすっかりおなじみとなりました開催コースの『札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コース』。
今年も、素晴らしいコースコンディションで、選手たちを、迎え入れることができました。
会場にお越しくださったギャラリー、また視聴者のみなさまには、例年以上に、手に汗握る白熱したプレーが、この美しい舞台で繰り広げられることになるでしょう。
ゲームのカギを握るのは、まず、前半アウトの6番パー4。18ホール中難易度2番目のこのホールは、風によって、第2打で持つクラブが、ことさらに大きく変わってくる可能性があります。
また、第1打の落下地点はちょうど右傾斜になっており、ラフにもぐりこめば、左サイドにOBゾーンが迫るグリーンへのショットに、大きなプレッシャーが。
さらにグリーン上は右にうねっておりますので、この難所で、きっちりとパーセーブして切り抜けたいところです。
後半に入れば、これまた難易度の高い11番パー3に、要注意です。
234ヤードと距離が長く、ウッドを使わざるを得ない選手も。
風もよみずらく、すり鉢上になったグリーンへ、いかに読みきって落とせるかが、ポイントですね。
そして、最後の勝負どころが、17番です。
この2オン可能のパー5は、優勝争いで逃げる選手、追う選手の攻め方の違いが顕著に表れ、見ている側にとっては、非常に興味をそそられるホールです。
豪快に狙うなら、第2打地点で、前方をはばむグリーン手前の林超え。失敗すれば、ボギー、ダボもあり、かといって堅実に刻んでも、木に阻まれて、3打目も狙えない可能性も。
イーグルからボギー、ダボと、ここでめまぐるしい順位の入れ替わりもありえる、大逆転ホールとなっています。
これら、数々の難所を乗り越えて、最後にこの記念大会に名前を刻むのは、どの選手でしょうか。
30回大会も、最後まで、目の離せない展開となりそうですね」