Tournament article
ジョージア東海クラシック 2002
「前向きなコメント、今はまだ、言えません
前日ホールアウト後の練習場で、まずまず、思うとおりのショットができていた。
「だから、“大丈夫、大丈夫”と言って、特に井上君にアドバイスをもらわなかったんですよね…」
普段、週に必ずひとつかふたつはアドバイスをもらう井上透コーチの意見を聞かなかった前日の楽観視が、この日3日目、裏目に出てしまった。
「1アンダーというスコアには満足だけど、内容はひどいもので…」
いざ、コースに出ると、どうやっても、芯を食ったショットが打てない。ティショットは、左右いずれにも散らばって、「結局、解決策は見つからず、最後まで、満足のいくショットは一発も出ませんでした…」と、ホールアウト後のインタビューで、佐藤は苦笑した。
救いは、いくつか良いパーパットが入ったことだ。
8番で5メートルをねじこむなど、しのいでしのいで、ようやく踏みとどまった2位タイだった。
過去9勝は、すべて最終日最終組でまわった末に、手に入れた。
今回は、最終組のひとつ前の組でのV争いとなるが、
「“ラス前”で勝って新境地…と言いたいけれど、今はその腕も伴わず、とても前向きなコメントを言える状態じゃないですねえ…」
と、インタビュー後は早速、夕暮れ迫る練習場に向かった佐藤。
今度こそ、絶大な信頼をおく井上コーチと連絡を取り合い、綿密に打ち合わせを行った。
今季4勝目は「この、作戦会議次第」ということになりそうだ。