Tournament article
ジョージア東海クラシック 2002
「なんとか食らいついていく」
朝の練習場で、「今日は、何かがおかしい」と、感じながらのスタート。
「ちょっと振り遅れ気味。クラブの巻きつきが悪くて、しっかりフィニッシュが取れないような、状態だったんですよ」。
それでも、気になる部分に注意を払いながらホールを進んでいたが、不安は、8番パー3でもろに出た。
ティショットが右にスッポ抜け。さらにアプローチは、グリーンをわずかにオーバーし、エッジからパターを使って、3パットのダブルボギーだ。
このホールで、悪い流れになりかけたが、次の9番で、3メートルを沈め、パーセーブできたのが大きかった。
「精神的に落ち着いて、ハーフターンすることができましたね」(佐藤)。
今年は、昨年よりフェアウェーがタイトで、ラフも140ミリ以上と、タフなセッティングの三好CC。
「自分のゴルフに、自信が持てる状況じゃないから、なおさら、思い切って振っていけない」
ゴルフの内容自体にも納得はいかないが、それでも、しっかり首位浮上するあたりは、現在、賞金ランクトップの貫禄か。
めぐってきた今季4勝目のチャンス。
首位で並ぶ相手は、ここ三好を「好きなコース」といってはばからない片山だ。
「晋呉はショットが曲がらないから、こういうコースでやると差がつきやすい。明日以降、なんとか、食らいついていきたいです」
佐藤が、静かな闘志を燃やしている。