Tournament article
ダンロップフェニックス 2002
「ショットはいい。あとはいくつかチャンスパットが入ればね」
4番で、1.5メートルのバーディパットを外した。
7番では、残り197ヤードの第2打を8アイアンで5メートルに乗せて、イーグルチャンス。
これも、大ギャラリーのため息とともに、カップをそれた。
10番では、80センチのパーパットを外し、18番でも、2メートルの絶好のイーグルパットを外して、
「今日一番のショット? …ごめんなさい。今日は特に思いつきませんね」
ホールアウト後のインタビューで、ため息まじりに話した。
相変わらず、パッティングが決まらない。
再三のチャンスを外し、いまひとつスコアを伸ばしきれずに、
「何が悪いというわけではなく、むしろ良いストロークはしていると思うんだけどカップに嫌われる。…まあ、こういうときもあるよね」と、肩をすくめたウッズ。
「ただし、ショットはいい。イメージどおりに、打てているから、あとはいくつか、チャンスパットが入ればまだまだ、チャンスはあると思う」
98年のジョニーウォーカー・クラシックでは、最終日に8打差を逆転して勝っている。
この日、8打差首位に立った横尾も、この2年、その凄さを間近で見てきただけに
「危ないね。だって彼は、“化け物”だから」
と、決して楽観はしていないが、果たして…。