Tournament article
ダンロップフェニックス 2002
「良いところをみせたい」
「それだけに、今年最後に、日本で良いプレーがしたい」。
気合いが入った。
12番パー4で、20メートルのバーディパットをねじ込むと、波に乗った。
続く13番パー4では、残り76ヤードの第2打をSWで右3メートル、14番では157ヤードの第2打をピン手前1メートルにつけ3連続バーディだ。
日本のファンの前で久しぶりに、満面の笑みを披露して、
「今日は面白いように入ってくれたよ!」
1年間、自宅の倉庫に眠っていたエースパターが、好スコアの要因だ。
先週、約1年ぶりの日本のグリーンに悩み、持ち出したスコッティキャメロンは、一昨年前、日本マッチプレーを制したときにも使っていたもの。
同じ年、米ツアーのQスクール合格にも役立った1本だったが、今年は、一度も使うことはなかった。
それを久々に会場に持ち込み、「練習ラウンドで打ってみたら、とてもフィーリングが良くて。調子が良かったときの感覚が、再現できたんです」
バッグに入れると、すぐに効果を発揮してくれた。
先週の今季日本ツアー第1戦は、自身の披露宴を開くなどスケジュールがたて込み、ろくに練習できないままのぞんでいた。
「でも今週は、そんな言い訳もできないからね。僕とタイガーとかとでは、全然レベルが違うけど、最後まで、常に上を目指してプレーするつもりです」
今週こそ、米ツアーで揉まれてきた成果を、みせつける。