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日本ゴルフツアー選手権イーヤマカップ 2002
昨年の賞金王、本領発揮か
昨年4位で今年もまた期待された今年のマスターズで、「焦って結果を求めるあまり、クラブを総チェンジ」。
その結果、スイングを崩し、そのまましばらく尾を引いていたが、クラブを元のタイプに戻して調整を続け、ここにきて、ようやく、キレが戻ってきた。
「あとは、パットが入れば」と話していた今週水曜。
日が暮れるまで、パッティンググリーンで、パターを吟味する伊沢の姿があった(=写真)
「もうちょっと右、いや、左か…」。 右へ抜けるのを嫌って、左へ引っ掛けていた状態を改善するため、これまでのパターより、わずかに左にヘッドが向くよう、吟味に吟味を、重ねていたのだ。
何本も試打を重ね、選び出した1本は、新しいスコッティキャメロン。長さや形状は、5年間使ってきたものと同じだが、些細な部分に、伊沢のこだわりがある。
この新兵器で、迷いがなくなった。
2番で上から2メートル、3番横から5メートル。前半から、快調にチャンスを沈めていく。
5番で池ポチャのボギーもあったが、それも第3打がディボットの不運。
好調のアイアンショットとパットが噛み合い、じわりじわりとスコアを伸ばして、暫定7位タイに、完全復調のきざし。
今季、まだ勝利のない昨年賞金王が、いよいよ本領発揮か。