Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2002
「あっという間の、3週間」
今週、疲れはピーク。
好調時より、飛距離も落ちて、「第2打で、いつもより、確実に、一番手、大きなクラブを持っていた」という状態ながら、この日最終日も、今野は最後まで粘りを見せた。
10番からの4連続バーディで、首位と1打差。
3週連続Vに期待が膨らむ。
「今日はパットがとても良くて、ショットの良さをさらに、パットで生かせた感じ。12、13番あたりでは、ラインもばっちり見えていたし、良い感じで打てて、自分でもビックリしていたくらいなんですよ」
最近、ピンタイプのものから、マレット型に変えた好調のパットで、このままツアー4人目の“偉業”にむかって、突き進むかに思えたが…。
そのあとの終盤戦で、今野は、3〜4メートル前後のチャンスが決められない。
「せめて、もう少し、近い距離が残ってくれていたら…」
結局、チャンスホールの18番もパーに終わり、1打足りず、プレーオフに進めなかった。
「いや〜、ほんと、惜しかった」と、悔しがった今野。
常に、緊張状態を強いられたこの3週間だった。
「なんだか、あっという間でしたね」と、怒涛の日々を、振り返った。
このあと、ツアーは2週間のオフに入る。
ツアー外競技の岩手県オープンに出場したあと、福島県で師匠の江連忠と3日間のキャンプを張るなど、完全休養とはいかないが、「この2週間でじっくり体を整えて、また、次のKBC(久光製薬KBCオーガスタ)で、良いゴルフがしたい」と、早くも、今季3勝目に照準を合わせていた。