Tournament article

中日クラウンズ 2002

大会みどころと今年のコースコンディション 遠藤誠JGTO競技運営ディレクター

「グリーン改造から2年目。
 今年は、さらに、2番、3番などでティグラウンドの位置を下げ、距離を長くするなど、よりタフなセッティングになりました。

 中でも33ヤード長くなった3番ホールは、もともと、ティグラウンドとセカンドショットの風向きが違うことなどもあって、18ホール中、もっとも難しいパー4だったのですが、今年は、よりいっそう攻めの気持ちで挑まなくては…。一筋縄ではいかない、ホールのひとつとなりましたね。

 アウトコースのキーポイントは、やはり前出の3番ホールと、あと、7番パー3。この2ホールをいかにしのいで、アウトコースに流れをつなげていくかが、前半のひとるの山となってきます。

 ターンして、インコースのポイントは、13番パー3、15番パー5、16番パー4、17番パー3など。
 たとえば、15番は、守れば非常に安全なホールではあるのですが、果敢に林超えのワンオンを狙えば、チャンスも増えるかわりに、リスクも大きくなります。
 アゲンストの風になることが多く、風向きによって難易度が変動するこのホールのワナにはまることを覚悟に、終盤のV争いで、攻めるか、硬く守るか。どちらを選択するかで、選手個々の人間模様も垣間見え、ファンのみなさまには、興味深いホールのひとつといえるでしょう。

 17番は、クラウンズファンのみなさまには、もうすっかりおなじみの名物ホール。
 風向きによって、ロングアイアンから、ショートアイアンまで使い分けなければならず、プレッシャーのかかるV争いで、ほんの少しのミスが、大きな怪我につながるホールです。

 コース全体の仕上がり具合も、最高の状態です。
 第43回大会を迎える伝統の大会、中日クラウンズ。気候もさわやかなこの時期、選手たちの心・技・体もすっかり整い、みな万全の態勢で、この地に乗り込んできたことでしょう。どの選手も高いレベルのゴルフを披露して、お客さまを興奮させてくれのではないかと思います。
 ぜひ、このゴールデンウィークは和合に足を運んでいただき、選手たちの熱戦に大きな拍手を、送ってください」

    関連記事