Tournament article
フジサンケイ クラシック 2002
苦しかった昨シーズン
昨シーズン、佐藤は苦しい1年を過ごしていた。
その前の年の2000年に年間4勝、賞金ランクは3位。
本人としては、「ほんとうは実力もないのに、ポンと出てしまった」との感もあったが、それでも、周囲の期待は、重くのしかかる。
また焦りもあった。
2000年に、最後まで賞金王を争った、片山、谷口の、引き続きの活躍に、「自分もついていきたい」と思うあまり、「毎試合で優勝争いを」などと、自らに、過度の期待をかけてしまったのだ。
致命傷となったのは、連覇のかかった昨年の日本プロ。
2日目に81の大たたきで、屈辱の予選落ち。
「立ち直るのに、長くかかるかもしれない…」との予感は、的中した。
加えて、持病の腰痛で、調子を崩したこともあって、結局、泣かず飛ばずの時期はその後、秋後半まで、続いたのだった。