Tournament article
フジサンケイ クラシック 2002
いったんは諦めかけた勝利
8番、9番で短いバーディチャンスを外した佐藤は、「あれ?」と思った。
今週、パットの調子は良かったはずだった。
この日は朝から、V争いの、自覚症状もなかった。
突然と、入らなくなった理由が、思い当たらない。
「ストロークが、狂ってきたのかな」
プレーの合間に、何度も素振りを繰り返すが、感覚は取り戻せず、10番で3パット、11番、12番、13番と、たて続けに短いパットを外して後退。2打差がついて佐藤は思った。
「こういう試練もオレには、必要ってことかな…」
一昨年前のブリヂストンオープン以来、567日間、見放された勝利。
「やっぱり、勝つって難しいことなんだ…」
いったんは、諦めかけた、佐藤だった。