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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2003
ウッドワンオープン広島3日目自信3度目の2週連続優勝がかかる伊沢利光が単独首位をキープ
そんな伊沢だから、試合のときには夫がどんな思いで戦っているのか、和子さんには 不思議でならないそうだ。「ゴルフは個人競技といっても、相手がおられることで しょう? あれだけケンカが嫌いな人がどうしているのだろう、と・・・。きっと、他 の誰かを倒すというより、自分との戦いという意識を常に持ってラウンドしているん でしょうね」(和子さん)。
そんな伊沢に反して、ともに戦う相手は誰もが伊沢を意識する。最終日、最終組でま わることになった鈴木亨も、「ずっと回りたかった相手。思い切りぶつかって、やっ つけたい」と血気盛んに話すが、それを伝え聞いた伊沢は「そうですかあ、光栄です ねえ」とのんびり言って満面の笑みを浮かべたあと、「・・・でも、僕は誰が相手であ ろうと、変らない。自分が優勝しなければ、あとはなんでも同じ。・・・でもそうです ねえ、しいて言えばタイガーが相手は嫌かも(笑)。あの弾道みたら、途端にヤに なっちゃいますから」。
3日目、首位に立ったとき伊沢が逃げ切る勝率は、14試合中9試合。6割4分2厘という データにも「まあ、でも今回は2位との差はたったひとつ。あってないような差です からね」と、2週連続優勝への意気込みの言葉もなく、他人事のように淡々と話した 伊沢だった。