Tournament article
ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2003
『さっそく、駐車場を増やさなくちゃ!』伊沢利光を3度目の2週連続Vへと導いた原動力
約3000万円するランボルギーニのムルシエラゴだ。それで地元の福岡市内をドライブして、「道行く人の羨望のまなざしを受けること」が目下、伊沢の夢なのだ。
今回の2週連続優勝も、それを目標に据えて勝ち取ったようなもの。
今回、優勝賞金2000万円を手に入れて、「さっそく、駐車場をひとつ増やさなくちゃ!」と大張り切り。
妻・和子さんも「他にはなんにも贅沢しない人ですし、そういう夢があったほうが頑張れるのかも」と、夫の夢に賛同だ。
今週、和子さんは3人の子供たちを連れ、金曜日に夫に内緒で自宅のある福岡から車で約3時間かけて応援にかけつけた。自宅での応援だった先週の最終日は、優勝を 願って、幼なじみの谷本恵美さんと色違いで紅白のTシャツを着てテレビ観戦。ゲン を担いだ。
「それで1年8ヶ月ぶりに勝ってくれたものですから、今週もホラ、彼女にまたあのときと同じシャツで応援してもらったんですよ」と話す和子さんのそばで、ニッコリ笑 うのは、おそろいの赤いTシャツを着た谷本さんが・・・。今回、谷本さんにも、応 援 団として一緒に来てもらったのだという。
「私は、ゴルフのことはなんにも分からないので、せめて家ではリラックスして過ごせるようにつとめるとか、あとはこういうことでしか、協力できないものですから ・・・(笑)」(和子さん)。
伊沢のゴルフ以外の生きがいは「家族」。試合のない日は率先して子守に励み、丈一 郎君を風呂に入れたり、優美子ちゃん、今日子ちゃんの幼稚園の送り迎えなども自ら かってでるという。
「暑がりで、普段はカラスの行水なのに、それを我慢して汗をプルプル流しながら子供たちをお風呂に入れている姿は、きっとプレー中からは想像できないと思いますね (笑)」(和子さん)。
今週は、それほどまでに愛する家族の前での優勝に喜びも倍増。パパの周りを嬉しそうに跳ね回る子供たちに、いっそう目を細めた伊沢だった。
写真=和子さんに抱っこされている長男・丈一郎君は、現在、体重が12キロ。「すでに2歳児並みといわれてます」と笑う伊沢。早くも恵まれた体格だが、子供たちには できればゴルフはさせたくないという。「プロになれば、苦しいことのほうが多いの で同じ思いはさせたくないのだとか。子供たちには趣味程度でいいんだ、といつも伊 沢は言ってますが・・・」(和子さん)