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ANAオープンゴルフトーナメント 2003

大会ホストプレーヤー伊沢利光は20位タイ

ホールアウト後、サイン攻めにあうホストプレーヤー。子供のファンには、サ インと一緒にサインボールも手渡す気配りを見せていた。
ピン右8メートルに2オンしたものの、パーに終わったインスタートの最終9番パー5 が、今週の伊沢を象徴していた。「70センチフックする」と読んだファーストパットは、実際は「2メートル以上も フック」した。「スライスと読んだ」返しの2メートルのバーディパットも「・・・実は、フックライ ンでした・・・」最後まで読みきれず、結局3パットに、思わず自嘲の笑みがこぼれ出 た。

数年来、苦手を訴えている輪厚コースのグリーンは、今年も征服しきれなかった。昨 年の大会自己ベスト順位の16位さえ更新できず「もうね、つまりは技術がないんです よね」と、苦笑いを浮かべたホストプレーヤー。

それでも、明るい材料はある。今週、賞金ランク3位に踏みとどまって、10月2日か ら行われる世界ゴルフ選手権アメリカンエキスプレスチャンピオンシップの出場権を 得た。次週、全日空便で8月の世界ゴルフ選手権NECインビテーショナル以来の、世界 舞台へと旅立つ。

「今週、忠(ちゅう)ちゃん(江連忠)に見てもらったら、ショットに関しては『直 すところはありません』と・・・」信頼を寄せるコーチにも太鼓判を押されているだけ に、自信を持って渡米できそうだ。

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