今年日本ツアー初参戦、ディフェンディングチャンピオンのスコット・レイコック
昨年、今大会で日本ツアー初優勝。自信をつけて、米ツアーへの本格参戦を果たした レイコック。1年 間、アメリカンのタフなセッティングで戦って、「ドライバーの方向性やアプロー チ、精神面でもかな り鍛えられたね」と満足そうに振り返る一方で、それなりに悩みも抱えていた。 母国オーストラリアに最愛の家族、妻・ジャネットさん、長男・ジョエル君を残して の単身赴任。「も う8週間も会ってないんだ。やっぱり、家族があまりにも長く離れ離れっていうの は、よくないよね・・・ 」。

米ツアーは、世界のトップが集うフィールドだ。刺激もあるが、その分、孤独感も強 くなる。
「みんな自分のことで精一杯でね・・・。まわりが見えてないっていうか。それはそれ で素晴らしいこと なんだけど、それでかえって滅入ることもあるんだよ」と、弱音もポロリとこぼれ出 た。

今週、ディフェンディングチャンピオンとして出場する今大会が、今年初めての日本 ツアーだ。火曜日 に会場入りしたときは、かつてともに戦った仲間たちが、みんな笑顔で迎えてくれ た。

「ああ、やっぱり日本ツアーはフレンドリーでとても良い雰囲気だなって、実感せず にはいられなかっ たね」と、レイコック。

現在、米ツアーの賞金ランクは155位。来年のシード権には、かなり厳しい状況とい うこともあり、来年からは再び、母国からもそれほど遠くない日本ツアーに拠点を戻 して、いちから出直すつもりでいる。幸い、ここ1月ほどずっとゴルフの調子は良い だけに、「久々の日本で、また良い結果を出してみんなに思い出してもらいたい ね」。昨年は優勝、一昨年は3位。昨年覇者が、連覇も視野に入れて、相性の良い 袖ヶ浦に挑む。

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