Tournament article
アコムインターナショナル 2003
3位タイの宮里優作「今日が3日目のつもりでやった」
「そうなんですよ〜。今日は一生懸命にやっていて、気が付いたらノーボギー。ほ んっと久々に良いゴルフができましたね」笑顔がこぼれた。
デビュー元年の今年は、6月のJCB仙台クラシックの2位のほかは予選落ちが目立ち、 思うようなゴルフが出来ていなかった。
「スウィングプレーンが外から入りすぎて、ずっとコントロールが効かなかった」 と、試行錯誤で調整を続けてきた。
また、ツアープレーヤーとして早く結果を出したいという意識が強すぎて、「焦りも あったかもしれない」と振り返る。
先週のANAオープンから気持ちを切り替え、「チャンスを待つゴルフ」に徹して、再 浮上のきっかけをつかんだ。
予選2日間は、プロになって初めてのジャンボ尾崎とのラウンド(=写真右、宮里は 左)だった。飛距離で ジャンボより前を行こうものなら「俺がおまえの年のころはパーシモンでおまえより も30ヤードは飛んでたぞ」などとチクリと嫌味を言われて苦笑いを浮かべつつ、「切 り替えの早いジャンボさんのゴルフ」には、大いに刺激を受けたようだ。
前日初日、ツアー記録の59をマークした倉本昌弘を意識して、「12アンダーみたいな とんでもないスコアに追いつくために『今日、動かしておかないと』と思ってやっ た。今日が3日目のつもりでした」リーダーに、なんとか5打差3位タイまで追い上げ 迎える決勝ラウンド。
ルーキーイヤーでの初優勝を狙うと同時に、「最低でも今週、5位内に入ってなんと か権利を取りたい」。1週あいて次の東海クラシックに出場権がないだけに、着実な 目標もきっちりと設定している。