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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 2003
『会場の宍戸ヒルズカントリークラブのコースセッティングについて』JGTO競技運営ディレクター/日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップツアーディレクター 山中博史
短期間の準備ということで、思い通りにしきれなかった部分も多少ありますが、ティインググランド、フェアウェー、グリーンともに、ほぼチャンピオンシップにふさわしいコースセッティングが実現したのではないかと思います。
グリーン上のコンディションは、目で見たときの情報と、実際に足で踏みしめたときの情報と、実際の転がり具合に、戸惑う選手たちが多いのではないでしょうか。踏んだ感触はしっとりとソフトで、良いショットをすればしっかりと球が止まってくれるのに、速度を示すスティンプメーターは12フィートとスピードがあり、しかもアンジュレーションが豊か。そのギャップに、かなりシビアなグリーン上の戦いが、繰広げられることでしょう。
その上、要所でしぼられたフェアウェーを外すと、場所によっては、200ミリを超えるラフが待ち受けています。ラフからグリーンを狙うショットには、かなりの苦難を強いられるはず。総合的にプレッシャーがかかる、難セッティングに仕上がっています。
また今回は、1番ティからスタートして、18番までクラブハウスに戻ってこない作りになっているため、今週は4日間ともアウト1ウェイでのスタート予定です。ホール間のインターバルも長く、選手たちには体力と集中力が試される4日間となりそうです。
昨年までの会場だったホウライカントリー倶楽部に比べて、各ホールがこじんまりとした作りのここ宍戸ヒルズCCは、ギャラリーのみなさんには各選手について歩くよりも、ひとところに陣取っての観戦をより、オススメしたいと思います。