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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 2003

『会場の宍戸ヒルズカントリークラブのコースセッティングについて』JGTO競技運営ディレクター/日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップツアーディレクター 山中博史

「今年の“日本ゴルフツアー選手権”が、“日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ”と名称を変え、ここ茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで開催されることが決定したのが、今年の3月のことでした。それから、約3ヶ月という短い期間で、大会用のコースセッティングが行われ、いよいよ開催当日を迎えることとなりました。

短期間の準備ということで、思い通りにしきれなかった部分も多少ありますが、ティインググランド、フェアウェー、グリーンともに、ほぼチャンピオンシップにふさわしいコースセッティングが実現したのではないかと思います。

グリーン上のコンディションは、目で見たときの情報と、実際に足で踏みしめたときの情報と、実際の転がり具合に、戸惑う選手たちが多いのではないでしょうか。踏んだ感触はしっとりとソフトで、良いショットをすればしっかりと球が止まってくれるのに、速度を示すスティンプメーターは12フィートとスピードがあり、しかもアンジュレーションが豊か。そのギャップに、かなりシビアなグリーン上の戦いが、繰広げられることでしょう。

その上、要所でしぼられたフェアウェーを外すと、場所によっては、200ミリを超えるラフが待ち受けています。ラフからグリーンを狙うショットには、かなりの苦難を強いられるはず。総合的にプレッシャーがかかる、難セッティングに仕上がっています。

また今回は、1番ティからスタートして、18番までクラブハウスに戻ってこない作りになっているため、今週は4日間ともアウト1ウェイでのスタート予定です。ホール間のインターバルも長く、選手たちには体力と集中力が試される4日間となりそうです。

昨年までの会場だったホウライカントリー倶楽部に比べて、各ホールがこじんまりとした作りのここ宍戸ヒルズCCは、ギャラリーのみなさんには各選手について歩くよりも、ひとところに陣取っての観戦をより、オススメしたいと思います。