ゲームが終わるころには、とっぷりと陽が暮れていた。しかし、熱戦を繰り広げたキッズたちの表情は、もう薄暗くなった宍戸の森の中で、みな一様に満足そうに輝いていた。第1回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップに挑んだ全10校。その中で、初代チャンピオンの栄誉を勝ち取ったチームは、東京都の立教小学校(=写真)。
前評判でも、優勝候補の一番手だった。
すでに1年前から体育の授業に、このスナッグゴルフを取り入れて、日夜、練習に励んできた。今大会に出場する代表チームの編成も、120人の希望者から6人まで絞り込み特訓を積んできた。
2位に13打差つける138ストロークのダントツ勝利。
「子供たちって素晴らしい!」とうなったのは、同校の青木克益監督だ。「日々の練習よりも今日の予選ラウンドが、また予選ラウンドよりも今日の決勝ラウンドが、と、見る見るうまくなっていく。子供って、うまくなるのがほんとうに早いんだと実感しました」。
同校は、小学校からの一貫教育で、青木監督は大学ゴルフ部の顧問でもある。「小学校でスナッグゴルフを身につけた子が、次の中学、高校でゴルフをやり、やがて大学のゴルフ部で頑張ってくれるようになるのではないか・・・そんな野望を抱いているのです」(青木監督)。
キャプテンの鈴木一夫君(4年生)はチームを代表して、「勝因は、チームワークのよさと練習した成果。学校のみんなに、この喜びを伝えたい」とコメント。
記念の優勝カップと、日本ユニシスから東京ディズニーランドチケットと、本戦に出場している選手全員のサインが入ったパネルを受け取ったメンバーたちは「みんな、僕たちが勝ったよ!」と、全員でガッツポーズ。肩をたたきあい、全員で力を合わせて勝ち取った“初代チャンピオン”の座に、酔いしれていた。
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