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2002 アジア・ジャパン沖縄オープン 2003
<大会みどころ> 今大会ホストツアーの日本ゴルフツアー機構競技運営ディレクター 山中博史
アジアンPGAではすでに、欧州ツアー(ヨーロピアンツアー)や豪州ツアー(PGAオーストラレイジア)と共同主管で開催されてきた大会がいくつかあり、グローバルな活動をされてこられたわけですが、ひるがえって日本ツアーはといえば、アジアでこれだけ大きなリーダーシップを取ってきたにも関わらず、これまで、他国ツアーを共同主管でトーナメントを開催したことは、一度もありませんでした。
ボーダレスなこの時代に一団体が単独でツアーを開催しつづける、というのは、あまりにも時代錯誤です。
私どもジャパンゴルフツアーもこの機会にぜひ、アジアの一員として存在を世界にアピールしていこうと考え、本土復帰30周年を迎えられた沖縄を舞台に、この「ジャパン・アジア沖縄オープンゴルフトーナメント」開催に踏み切った次第です。
第1回大会の今年は、日本ゴルフツアーから67人、アジアンPGAから59人の選手を迎え、また役員、競技委員もJGTOだけでなく、APGAからもスタッフを迎え、両ツアー万全の協力体制で、本番を迎えることになります。
会場の、ザ・サザンリンクスゴルフクラブは、まず、なんといっても海から吹き上げてくる強風に、左右されるコースです。
風の吹かない日はないといってよく、方向、強さが、難易度のカギを握り、ショット時だけでなく、それはグリーン上にも著しく影響を与えてくることでしょう。
現在、スティンプメーター10フィート、固さを示すコンパクションは14を記録し、小さく、固いグリーンに、重い海風が加われば、パッティングの難易度は、想像を絶するものになることでしょう。
ここサザンリンクスのグリーンは、ティフトン芝に、ポアトリビアスという種の芝をオーバーシードして、仕上げられています。
本州のコースに比べて、青くみずみずしいグリーンと、澄んだ海と空のコントラストが美しく、景観は最高です。
賞金総額1億円というビッグマネーに、勝てば3年余りの日本ツアーでのシード権と、来シーズンの最終戦『ゴルフ日本シリーズJTカップ』の出場権も与えられ、アジアの選手たちは、このタイトル獲得に、目の色をかえて挑んでくることでしょう。
そんな彼らを相手に、日本ゴルフツアープレーヤーたちが、どこまで対抗してくれるのか。
アジアで活躍する世界19カ国の精鋭たちが、この沖縄を舞台にどんな熱戦を繰り広げてくれるのか…。
その中で、現在アマチュアとして活躍する地元出身の宮里優作君のような、世界にも通用する大型プレーヤーが誕生してくれたなら、今大会の役割を、ほぼ果たせた、といっていいでしょう。
みなさまに、良いご報告ができますよう、スタッフ一同、力を尽くして参ります。
大会の模様は、テレビ朝日24局ネットでご紹介するほかに、アジア、ヨーロッパ各地でも、放映いたします。
日本のファンのみなさまにも、ブラウン管を通して、または会場で、選手たちの迫力あるプレーを、お楽しみいただきたいと思っています」