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フジサンケイクラシック 2003

『5年ぶりのツアー通算8勝目で、この悪い流れを断ち切りたい』フジサンケイクラシック3日目は、トッド・ハミルトンがノーボギーのゴルフで2位と4打差首位キープ

日本ツアー通算7勝のハミルトンが、勝ち星に見放されてから5年。そのことを記者会見上で報道陣に指摘されると、「フ〜っ」っと長いため息をついて、「ほんとうに、長い間勝ってませんよねえ・・・」と苦笑いだ。
昨年は、マンシングウェアオープンKSBでプレーオフ3ホール目に1メートルのバーディパットを外し、4ホール目に久保谷健一に敗れた。

みすみすチャンスをフイにしているだけに「勝ってこの悪い流れにストップをかけたい」との思いが強い。
この日3日目は6バーディノーボギーで2位と4打差。「2位以下の選手たちは、ピンをどんどん狙っていかないといけないのに比べ、明日、僕はグリーンの真中狙いのゴルフができる。有利な展開には違いない」と余裕の構えだ。
目の強い高麗芝対策で、今週、パターを変えた。ロフト角を1度上げて4度のピンタイプ。「余分なバックスピンがなくなって、非常にスムーズな転がりをしてくれるよ」と、誰もが警戒を強める川奈のグリーンも、ハミルトンの敵ではない。
米ツアー参戦の足がかりとして、92年から本格参戦した日本ツアーだが、やはり究極の夢は母国ツアーでのプレーだ。昨年もツアーカードをかけた最終予選会に挑戦しているが、二部ツアーのネーションワイドどまりだった。「今年こそ実現させたい。それは僕だけじゃない。父、母の夢でもあるからね。
彼らはいつも、僕にこう言うよ“早くアメリカでゴルフをしているお前が見たい”」ひとまず、最終日の“母の日”にはここ“川奈”での復活優勝を、プレゼントとしたいところだ。

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