Tournament article
フジサンケイクラシック 2003
『親方が頑張ってるから・・・』暫定首位タイの川岸良兼
「余計な力が入らなかったから良いのかも・・・」 火曜日に風邪をひいた。薬を飲み毎日12時間睡眠をとって回復に努めているが、いま もまだ体調がよくない。「でも、治っちゃったら、今度は力が入ってだめになるかも・・・」と、不安そ うだ。
シード落ちしてから3年目。「ゴルフの調子はいいのだから、普通にやったらいける はずなのに、なんか自分の中で焦ってて・・・」と、初日の暫定成績にも、復活にむけての確信は、まだ 持てないようだ。
この日の第1ラウンドは、16番パー5の右ラフからの第2打をグリーン奥にこぼし、 「ナイスアプローチ」で50センチに寄せたちょうどそのとき、日没サスペンデッドのサイレンを聞いた。
バーディパットを沈めるところまで終わらせてしまって、首位タイ。しかし、「明日 の再開ホールの17番はきっとボギーだよ」と、なんとも頼りなげだ。「朝早くのティショット、きっと 曲げちゃいそうで・・・」。
それでも、常に目をかけてくれる尾崎が同スコアで並ぶだけに、残り2ホールでみす みす振り落とされたくない。「“親方”が頑張っているから、僕も頑張ります!」翌日の競技再開にむ け気を取り直していた。