「1打1打、全力で」
今大会がツアー2戦目、池田力（りき）が単独2位

166センチ、62キロとスポーツ選手としては小柄だが、悲観していない。「田中秀道さんや近藤智弘さ ん、小さくても活躍している選手は一杯いる。僕は、飛距離が出せない分、アイアンの精度とショート ゲームで勝負する。そんな選手を目指しています」と話す。

その言葉どおり、この日初日は、アイアンショットとともに、パットが冴えた。ここ芥屋ゴルフ倶楽部 は、ツアーでは数少ないコウライ芝。 開幕前は芝目が強く、読みずらいとされるグリーン上への戸惑い と不安があったが、日大時代から師事するコーチの井上透氏から「芝目を気にするより、打ち方を重視 しよう」とのアドバイスを受けて、吹っ切れた。 アイアンショットをピタピタとピンに絡めて、チャン スを奪った。

マンデートーナメントから挑戦した今年6月のミズノオープンが、プロデビュー戦。初出場でみごと予 選を突破して、18位で126万円を手にしている。2戦目の今大会は主催者推薦を受けての出場だ。ツアー の出場権をかけた昨年のファイナルクォリファイングトーナメントで失敗しているだけに、池田にとっ ては、1戦1戦が大事な戦いとなる

初日単独2位スタートのチャンスを生かして、「1打1打、全力でやります」。小さな体に、気迫がこも った。

池田力
1980年6月3日生まれ、鹿児島県出身。初めてクラブを握ったのは10歳のとき。母・法子さんがゴルフを 始めるのに、一緒に練習場に連れていかれたのがきっかけだった。
福岡・柳川高校時代は、ダイエーで活躍する瑞季・内野手と同じクラス。
日大時代の2001年に九州アマ制覇。当時の同期生には、東北福祉大出身の宮里優作、日体大出身の清田 太一郎がいる。父、母、兄2人の5人家族。

• 池田 力
• 田中 秀道
• 近藤 智弘