Tournament article
コカ・コーラ東海クラシック 2004
細川和彦「悔しさが重なって、よけいにその分、頑張ろうって」
前回のアコムインターナショナルも、前々回のANAオープンも、歴代チャンピオンに名を連ねる大会だった。
その2試合で、みすみす予選落ちしたのだ。
スパルタで知られる父・和男さんにも厳しく叱られ、本人も、「かなり痛かった・・・」と、相当ショックを受けたようだ。
その反省が、今週の起爆剤になっている。昨年は、4日間で3つダブルボギーを打ちながらも2打差の4位に踏みとどまった相性の良い今大会で、今年も優勝争いに加わってきた。
この日2日目は15番でバンカーからチップインをするなど、70をマーク。雨が降りしきる中、しぶとくスコアを伸ばして通算3アンダーに浮上した。
実は、2試合連続の予選落ちのほかにも、悔しいことが細川にはある。次週開催の日本オープンの出場権を、今年、持っていないのだ。
昨年の賞金ランク43位の細川には、同40位までの者という出場カテゴリーに当てはまらない。
95年の初シード入りから、9年間キープしてきた出場権が、10年目にして途切れた。
「実はそこはもっとも触れられたくない部分だったんだけど(苦笑)。今週は、その悔しさも重なって、よけいに『その分、頑張ってやろう!』って・・・」。
狭いフェアウェーに深いラフ。「今週は仮想日本オープン」と選手たちが口を揃える、ここ三好カントリー倶楽部で1週早く、存在感を示しておきたい。それに今週、もし勝てば次週の出場権も手に入るのだ。