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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2004

今井克宗が2位「ここ袖ヶ浦での優勝シーンを何度も想像してきた」

今でも、覚えている。小学生の頃、父親の経営するクラブ工房『今井ゴルフ商会』が多忙を極める週があった。青木功、リー・トレビノ、ニック・ファルド。子供ながらにも、ビッグネームと分かるゴルファーたちが、次々と門をたたく。
そのたびに父は、寝る間も惜しんでクラブ調整に、追われていたものだ。

今井の実家は、ここ袖ヶ浦カンツリークラブから「自転車のたちこぎで、2分」という立地条件にある。まだ、トーナメントにサービスカーが乗り入れられていない時代、父の工房はトッププレーヤーたちの駆け込み寺だった。

1981年に勝ったヘール・アーウィンも、父のお客の一人だった。最終日の夕方、アーウィン自らが工房に立ち寄ってどっさりと、父にお礼のポロシャツを置いて帰ったのは、今でも強烈な思い出として今井の胸にある。

ハウスキャディの中には、子供会の父兄だった人もいる。
応援に駆けつけてくれる人は、「みんな、近所のおじちゃんたち」という今井にとって今大会は、単に地元開催、というだけではない。
幼少期の強烈な思い出が、ぎっしり詰まったトーナメントでもあるのだ。

「ここでの優勝シーンを、これまで何度も想像してきた」。
決勝ラウンドを単独2位で迎える今年こそ、小学生時代の夢を実現するチャンス到来だ。


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