Tournament article
ダンロップフェニックストーナメント 2004
宮崎をおそった“タイガーフィーバー”は、8打差のぶっちぎりで幕
そして、6時30分にゲートが開くなり、みな一目散に、思い思いの方向へ走りだす。
ウッズのチャリティグッズを買い求める人、1番ティのギャラリースタンドの中央席を確保する人…。
最終組がスタートする9時50分には、1番ホールはどこも隙間なく、大ギャラリーに埋め尽くされた。
どのホールでも、連なるギャラリーの列が幾重にも重なって、最後列からではその雄姿がまったく見られない。
そんな“ウッズ観戦”の必需品として今回、登場したのが脚立だった。
最上段に立てば他のギャラリーの頭上から、余裕でタイガーのスイングが見下ろせる。
今回、入場したギャラリーの約4割が、持参していたといっていい。
脚立を持っていない人の中には、松の木によじ登るという危険な行為に出たギャラリーもいた。
なんとか“生タイガー”を収めて帰ろうと、携帯カメラをさかんに差し出す人。
消音できないシャッター音で、幾度となくプレーが止まる。ウッズもたびたび、仕切りなおしを強いられてナーバスになるシーンもあった。
とうとう、スタッフが声を張り上げ「携帯を使った人は即、没収です!」。
それでも警備の目をかいくぐり、ロープ際からにゅっと腕を突き出す人が最後まで後を絶たなかった。
この4日間で詰め掛けたギャラリーは2万6318人―。
“タイガーフィーバー”は、8打差のぶっちぎりという結末で、幕を閉じた。
※選手のプレーの妨げになるため、トーナメント会場では携帯電話のご使用をお断りしています。また会場ではカメラ、ビデオ等での撮影はできません。今後とも、ご協力をお願いいたします。